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起業という選択肢。Vol.2「起業」と「企業で働く」の両方を知る/大学生向けワークショップ【イベントレポート】

アーティクル

2018年10月17日(水)、千葉県市川市の千葉商科大学(http://www.cuc.ac.jp/)でのイベントレポートです。
本イベントは、全3回で “起業する”という働き方を考えてみるワークショップです。

第1回(2018年7月3日): ”働く“ことについて、自分の価値観に気づく
第2回(2018年10月17日):「起業」と「企業で働くこと」の両方を知る  ←今回はこちら
第3回(2018年12月12日):「起業家」についてもっと知る

第2回目の今回は、様々なキャリアを持つ4人の方々とのパネルディスカッションやトークセッションを通して「起業」と「企業で働くこと」の両方を学び、考えを深めるワークショップです。 

登壇者プロフィール

<企業人>

・田村 菜津紀 さん: 株式会社リクルート勤務

大学卒業後、株式会社ニコンに入社。新規事業開発関連業務に従事後、株式会社リクルートに転職

・松信 里沙 さん: 司法書士法人ジェネシス勤務

大学卒業後、株式会社ヤオコーに入社。その後、アフラック生命保険会社を経て、株式会社ジェネシスに転職、司法書士法人ジェネシスに出向。

<企業人→起業家>

・金木 祥子 さん: わくわくbase株式会社 取締役

大学卒業後、アルー株式会社に入社、企業研修の企画・運営に携わる。
教育先進国9か国の幼児教育現場を視察後、2016年6月わくわくbase株式会社を設立。2017年7月企業内保育園「わくわくbase 亀戸」をオープン。

<学生起業家 兼 企業人→起業家>

・室岡 拓也: 株式会社ボーンレックス 代表取締役

大学在学中に、家庭教師派遣サービス「研薦会」を起業。
大学卒業後、三井物産株式会社に入社、プラント輸出、インフラ事業投資、排出権事業投資、配電機器、三国間貿易等に携わる。
スペイン語オンライン会話サービスSPANISIMOの起業を経て、株式会社ボーンレックスを設立し、代表取締役に就任。

学生時代の過ごし方や仕事観に関するパネルディスカッション

様々なキャリアを持つ4名の方々に、「わくわくすること」「学生時代の過ごし方」や「キャリア選択」などについて、お話をうかがいました。

学生時代どんな風に過ごしていたか?

松信 : 座学が嫌いなこともあって(笑)、フィールドワークなど自分が楽しいと思うことをやっていました。具体的には、泊まり込みのボランティアや海外研修など学外の活動に積極的に参加していました。とても楽しかったです。「とりあえずやってみよう!」という精神や色んな人と関わる楽しさを学生時代に知っていたことが、今の仕事にも活きていると思います。

田村 : 大学が遠かったこともあり(笑)、キャンパスライフというよりも塾でのアルバイトに打ち込んでいました。バイト仲間とは仲が良く、受験をどうサポートしていくかをいつも熱く語り合っていました。また、3年生の時にサンフランシスコで1年間留学をし、新しい文化やコミュニケーションに触れました。

金木 : 心理を学びたくて大学に行ったら、保育をやっている大学で、最初は「間違えた!」と思いました(笑)。
だけど実際に保育を学んでみると、とても楽しくて、「子どもの世界って面白い」っていう感動がありました。今、大学での経験が保育園を運営する仕事に活きているなと思います。

室岡 : みなさん楽しい話が多いので、僕は挫折経験を話しますね。僕は大学受験に失敗して、第一希望ではない大学に進学しました。当時の自分は「自分なんか人間じゃない、大学に行く意味なんかない」と思っていて、ほとんど大学に行っていませんでした。その結果大学2年の時に留年しました(笑)。ますます「自分は生きている意味ないんだな、死んだ方がマシだな」と思うようになって、半年間引きこもって昼夜逆転の生活をしていました。その時、「どうせ死ぬんだったら好きなことをちゃんとやろう、引きこもってからこそできることをやろう」と思って、プログラミング言語の勉強を独学で始めて、SNSを立ち上げたりしました。ある時、部活の仲間から「そろそろ顔出しなよ。留年とか過去のことは笑い話になっているよ。」と言われてから、気持ちが楽になって、学校にも行くようになりました。そこから生き方も変わりましたね。やりたいと思っていることをやりたいと思った瞬間にやるべきだなと思うようになりました。

どうやってキャリアを選択してきたか?

松信 : 新卒の時は、本当に就職先が本当に決まらなくて・・・。ファーストキャリアを選んだのは、そこしか受からなかったからなんです。姉が事務職だったこともあって、「社会人は事務職をしなきゃいけない」という思い込みがあったんですけど、最初の仕事は販売職でショックでした。でも、やってみないとわからないやりがいがあることを学びました。だから、学生の皆さんは自分の思い込みや固定概念に縛られずに色々な企業を見たらいいと思います。また、最初はお金の為になら働けると思っていたし、最初の仕事にもとてもやりがいを感じていたのですが、働いていくうちに、自分の時間のなさや体力の限界を感じて、「このままでいいのかな」と思うようになりました。そして、自分の時間が自分にとって大切だということに気付き、転職を決意しました。

田村 : 就職活動を始めた時は、自分が何をしたいのか分かりませんでした。自分の周りに金融業界に勤めている人が多く、女性総合職の採用が多いこともあって、私も金融業界の企業を受けて、内定ももらいました。ただ大学の研究室でロボット開発の研究をしていて、ロボコンに応募したりしていました。大学時代にやったことを生かしたいという思いもありました。そこからメーカーを視野に入れるようになって、最終的にニコンに就職しました。振り返ると、自分の身の回りで「面白そうだな」と興味をもったことに飛びついて、実際に話を聞いて、決意するということを繰り返して今のキャリアがあるなと思います。

金木 : ファーストキャリアは直感で選びました(笑)。色々な会社を受けましたが、どの会社でも後悔するかもしれないし、しないかもしれない。自分次第だと思っていました。それでも、人が好きだったので、「人材」をキーワードに探していました。就活時代に意識していたのは、話している人が「嘘をついていないか」ですね。直感で選んで入社したんですけど、とてもいい会社で、いろんな経験をさせてもらいました。約6年働いて、創業パートナーと一緒に幼児教育の道で独立しようかとなった時は、収入のことなど、正直、不安が大きかったです。ただ、それまで直感で決めて、雑な選択に納得しているふりをしていただけで、自分は本当にやりたいことをやらないで来たんだなと、その時気づきました。たくさん悩みましたけど、今のままだと後悔するかもしれないと思って独立を決意しました。

室岡 : 「誰かを幸せにしたい」という欲求で自分は動いています。大学時代は金融の勉強をしていたので、興味があった外資系の証券会社で働くと思っていました。「働く」というのは自分の1分1秒を何の為に使うのか、ということだと大学生の自分は考えていて、自分にとって意味のあるものでなければ、自分の1分1秒は使えないと思っていました。そして、自分が1分1秒働いて、誰かが1分1秒以上幸せになれれば、それは意味のあることなのではないかと思いました。「自分が1分1秒働くことにいくらのお金を払ってもらえるのか。給料ではなくて、会社としていくらのお金に携われるか。」こういった考えから、自分が大きなお金を動かせることをやろうと思い、債券トレーダー、為替トレーダーに興味をもち、外資系証券会社から内定をもらいました。でも、当時付き合っていた彼女の思いを叶えて、彼女を幸せにしたいと思って、三井物産に就職しました(笑)。さっき金木さんが言っていた「嘘をついていないか」という視点ってすごく大事だと思う。一度きりの人生、自分に嘘をつきたくない。自分が楽しいと思える、自分の幸せにつながる選択をしています。

登壇者とのトークセッション

パネルディスカッション後、少人数のグループに分かれ、登壇者の方のテーブルをグループで回りながら、パネルディスカッションでは聴けない話や相談など、それぞれが登壇者と直接話ができるトークセッションを行いました。登壇者の方々からだけでなく、学生同士も普段はしないような価値観や人生観に関わるような話や悩み事なども話し合われていました。

最後に登壇者からのメッセージ

松信 : 学生時代の自分はあまり考えていなかったので、今の学生さんってこんなに考えているんだな、すごいなと率直に思いました。自分はただ楽しく生きてきたと思います。この時間を通して、「こんな生き方もあるんだ」とみんなに勇気を与えられていたらうれしいです。

田村 : 社会人も日々悩みながら、選択しています。だから、学生のうちに悩んでいることもすごく重要。悩んでどう解決していくかというプロセスが社会に出た時にも活きると思います。今やっていることを楽しみながら、新しい選択をしていってほしいなと思います。

金木 : みなさんとお話して、「やってみたいけどなかなか飛び込めない」、「やったことを継続するにはどうしたらいいのか」、「自信がもてない」など心理面に関わる話が多かったなと感じました。自分もみなさんと同じ立場だった時、「登壇者の人ってキラキラしているな~」とか、「なんで自分はこうなんだろう」とか思っていました。だけど、やっていることが明確でやる気に満ち溢れている自分も、悩んでいる自分も、どんな状況であっても自分を受け入れることが大事なのかなと改めて思いました。

室岡 : 失敗を恐れずに開き直れている人って自分がやりたいことに対するパワーがものすごい出る。あれもこれも不安な人はアクションを起こしてもなかなかパワーがでないことが多い。失敗を恐れて自分の人生に満足していない人は、思い切って失敗してもいいと思いう。失敗すると、新たな世界が広がるから。人生は水の上を渡るようなもの。考えて立ち止まっていると沈みます。だけど、沈む前に一歩踏み出していたら沈まない。向こう岸まで渡れるんです。こういうイメージで走り続けるとやりたいことを叶えやすい人生になっていくと思います。働くのも一つの方法論。起業するのも働くのも自由。好きに生きたらいい。人間いつかは死にます。僕は、死んだ時に自分が生きていた価値が世の中に残らなかったら、生きている意味はないと思うようになって、どうせ生きているなら、死ぬまでの間生きることを全うしたいと思うようになりました。「生きたい人生を生きて、全うして死ぬ」それが自分の人生を生きることなのかなと思っています。もちろん、走り方はみんな違う。だけど、走り続けていたら次が見えてくる。今回、みなさんにはこういう生き方もあるんだということを知ってもらえていたらと思います。

イベント参加者の感想

「室岡さんの”どうせやるならやる、やらないならやらない。考えている時間、悩んでいる時間がもったいない。”という言葉がとても印象的でした。考えて悩んでいる時間があるなら行動しようと思いました」

「自分らしく働くこと、どうやって働きたいのかが大事だなと感じました」

「社会に出ると、自分の時間がなくなると思いました。今の自由な時間を大切に使いたい」

「様々な働き方、考え方に触れることができたことが興味深かったです。視野も広がりました。」

「人生の先輩として、社会人としての考え方や意見を聞けて、自分の為になりました。

また自分の生き方をもう一度考えてみようというきっかけになって良かったです」

など、嬉しい感想をいただきました。

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