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起業という選択肢。Vol.3「起業家についてもっと知る」/大学生向けワークショップ【イベントレポート】

アーティクル

2018年12月12日(水)、千葉県市川市の千葉商科大学(http://www.cuc.ac.jp/)でのイベントレポートです。
本イベントは全3回で“起業する”という働き方を考えてみるワークショップです。

第1回(2018年7月3日): ”働く“ことについて、自分の価値観に気づく 
第2回(2018年10月17日):「起業」と「企業で働くこと」の両方を知る
第3回(2018年12月12日):「起業家」についてもっと知る←今回はこちら

最終回である今回は、「学生起業家」「企業人→起業家」「起業家の支援者」の方々とのインタラクティブトークを通して、「起業」という働き方をより深く知るワークショップです。

登壇者プロフィール

学生起業家

坂本 大地 さん: 株式会社TheEarth 代表取締役CEO

2015年 大学2年生の時に起業
2016年 株式会社FAMILYを共同創業
2017年2月 オーダーメイドを切り口としたアパレル事業系会社株式会社TheEarthを設立
2018年3月 大学卒業

起業家の支援者

西山 千恵子 さん:元 デロイトトーマツベンチャーサポート(株)勤務

大学卒業後、株式会社リクルートに入社、不動産業界のWeb広告マネジメント業務携わる。
プルデンシャル生命株式会社を経て、MAKOTO(東北の起業家支援団体)に入職。
その後、デロイトトーマツ ベンチャーサポート株式会社にて、スタートアップに対する支援業務に従事。
2018年11月よりアンター株式会社に参画。

学生起業家 兼 企業人→起業家

室岡 拓也: 株式会社ボーンレックス 代表取締役

慶應義塾大学 経済学部 卒業
大学在学中に、家庭教師派遣サービス「研薦会」を起業。
大学卒業後、三井物産株式会社に入社、プラント輸出、インフラ事業投資、排出権事業投資、配電機器、三国間貿易等に携わる。
スペイン語オンライン会話サービスSPANISIMOの起業を経て、株式会社ボーンレックスを設立し、代表取締役に就任。

インタラクティブトーク①:各登壇者からの自己紹介プレゼンテーション

坂本さん

ヤンチャだった小中学校時代、肉親や親友との死別や東日本大震災での被災等の辛い経験から、「どうやったら周囲の役に立てるか?自分は何ができるか」などを常に考えるようになり、人生観が変わったこと、「自分は将来どうなりたいのか」というのをとにかく考え抜いた経験が起業につながったこと、学生起業家ならではの苦労したエピソードなどを語ってくれました。

=学生との質疑応答=

Q:何故、起業したのですか?

坂本さん:大学時代は学校以外の時間は、ほとんどアルバイトに費やしていました。都内で一人暮らしをしていたので、学費と生活費の為にお金を稼いでいました。色々なアルバイトを経験する中で、「オーダーメイド=世界に一つしかない自分だけのもの(洋服やスポーツ用品)を作るという体験」を社会で一般的に普及させたいと思うようになり、それを実現する為に起業しました。

Q:オーダーメイドの会社は他にもありますが、先駆者達と自社の差別化はどのように図っていますか?

坂本:オーダーメイド市場は伸びているが、他社は「作ること」が目的だが、私達の会社は、着る人がその洋服をしてどういう風に活躍しているのか?輝いているのか?のイメージしながら様々な提案をしているので、「私達の作った洋服を着ていただき、お客様の人生が輝く」という体験もセットで提供している自負があるので、差別化というのはあまり意識していません。

Q:起業を決意してからやったことと苦労したことは何ですか?

坂本:まずは、古くからやっていらっしゃる職人の方のところに修業に行って、知見と経験を深めました。最初のころは業界用語もわからずに取引しようとして、取引先に「この子は何?」と言われたことも(笑)。色々と揉まれましたが、自分の洋服に関わりたいという信念はぶれませんでした。

Q:起業資金はどうしていましたか?収入が入ってくるまでの経緯を教えてください。

坂本:創業時の資金は、アルバイト代を貯めていた貯蓄でカバーしました。最初から店舗を持っていた訳ではないので、大きな初期投資が必要ではなかったこともありますが、スーツの事業に関しては初月から利益が出ていました。必要な事業資金は、日本政策金融公庫から創業融資を受けましたが、現役の大学生としては史上2人目だったそうです。

 

西山さん

教師になりたくて、大学時代に教員免許を取得していたが、教職に就く前にまず社会に出ようと思いました。なぜなら、社会を知っていた方が良い教師になれると考えたからです。営業志望だったことから、営業が厳しい会社で修業しようと思い、リクルートに入社しました。やっていくうちに営業が楽しくなり、より厳しい営業の世界を求め、プレジデンシャル生保に転職しました。

その後、夫の転勤で仙台に移住しました。そこで東日本大震災で被災したのですが、東日本大震災後は、東北で起業する人が増えたことから、起業家の支援団体に再就職して、起業家をサポートしていました。

夫の転勤で再び東京に戻ることになったのですが、東京でも「起業家のサポートしたい!」という思いから、デロイトトーマツベンチャーサポートに転職して、数多くのスタートアップ企業の支援をしてきました。

先月から、その時に支援をしていた医師向けの医療サービスを提供しているアンターという会社に転職して、外から支援するのではなく、中で一緒に事業に取り組んでいます。

一見、一貫性がないキャリアの様に見える(笑)と思いますが、自分がやりたい軸は一本通っていて、「目の前で何か挑戦する人に貢献したい。挑戦する人が成長する姿をそばで見たい。」という視点で仕事を選んできました。

室岡

学生時代に家庭教師派遣のサービス提供会社立ち上げました。その後、三井物産に入社し、ラオス、タイ、イギリス、ヨルダン、中東、南米を飛び回る、インフラ業務に従事しました。

同時期にスペイン語のオンライン学校をグアテマラで立ち上げた経験もあり、起業は頑張ればできる。あれもこれも考えず、やる!と決めればできることを実感しました。世の中には最初の一歩を踏み出せない起業志望の人々がいます。その人々が引き下がらないように支援したいという思いからボーンレックスの創業に至りました。加えて、この回を開催した目的は、「みんなに自信を持って一歩を踏み出してほしい。」という思いからです。今日がそのきっかけになれればと思っています。

インタラクティブトーク②:座談会形式のトークセッション

登壇者を交え、全員参加でフリートーク。学生からの質問に三者三様の視点で対話していただきました。

質問1:起業するにあたって一番大事にしたことは何ですか?

坂本 : 人間らしさ。自分が純粋に目指しているものに対してのまっすぐ取り組むこと。

室岡 : 誰に何を言われても「やりきる」こと。

西山 : 起業を経験したわけではないので、支援をする側の立場の視点で。
「この起業家、前に進んでいるな」という人の特徴は、起業したいと思った原体験が言語化できていて、周りの人に「この起業家について行きたい」と思わせることができてること。
自分が起業する意義を経験を伴って言語化することが非常に大事。

質問2:(上記の回答を踏まえて)室岡さんは生まれた瞬間から室岡さんだったんですか?

室岡 : 面白い質問だね(笑)。人は変わっていません(笑)、しかし考え方は変わりました。
保育園時代の先生や小学校の担任の先生は未だに会いますね。顔の大きさや雰囲気は全く変わらないねと言われます。(笑)
大学1年生の頃から、「モテるために何を発言すればかっこいいと思ってくれるのか」を意識した(笑)ことも、考え方を変える1つのきっかけになりました。
坂本さんと西山さんはどうだった?

坂本 : 昔は凄く癖のある人間でした。
問題児で、中学校もほとんど行っていませんでしたね(笑)。
今でも周りからは「あいつが大卒?」って言われるほどです。過去、自由に生きていた、自分に素直に生きていた経験から、今も自由な選択として起業の道を選んでいます。

西山 : 質問の答えにはなっていないと思いますが(笑)。
自分が何になりたいかを決めないことです。私は目標を設定すると、それを達成したら満足してしまうので。
でも目の前のことを「やりきる」ことが最も重要だと考えています。

質問3:堀江貴文さんみたいな人はなぜ色んなことに挑戦して成功できているのか、それぞれのご意見を聞かせてください。

室岡 : 時間が限られている中でどれだけ最大限自分の力を注げているかが重要だと思います。要するに、自分のパフォーマンスの出し方をわかっている。

西山 : 遊んでいるからです(笑)。限られた時間の中で様々なことに挑戦し、遊んでいる。様々な遊びを知ることで1つに対して、やりきる力や熱心さが湧いてきているのだと感じます。

坂本 : 好奇心があるからです。挑戦していること全てに1つずつ目標や意味を考えてやりきっているから、あれだけ事業を成功させているのだと思います。

 

質問4:起業家と事業家の違いって何ですか?

室岡 : 事業を自分で立ち上げる人は「起業家」、それを同時多発的に展開できる人は「事業家」。

西山 : 「事業家」は事業を作り出します。市場にお金を生み出し、お金を生み出すことが見えているのが前提だと考えています。
一方、「起業家」は世の中にない価値を作り出すと考えています。「起業家」の方々は事業になるかどうかは分からないけど、まずは自分の掲げた目標の達成を目指し、その先にお金が付随してくるイメージです。

質問5:学生時代にやっていて良かったことを一言でお願いします!

西山 : 「やったことないことをやる。」
学生時代、家庭教師のアルバイトをやっていました。家庭教師として学んだことは、生徒に教科を教えるだけでなく、動機づけることが家庭教師の本質だと学びました。

坂本 : 「何でもいいので、それを見つけて全力でやる。」
バイト、部活、サークルでも何でもいいから全力でやる。それが私の場合は「起業」でした。

室岡 : 「挑戦する。」
中学校時代の経験が自分のアイデンティティーを形成しました。その時に形成されたアイデンティティーの中の「“できない”をなくす。」「限界を決めない。」ことは今でも意識しています。

 

ミニ講演 : 弊社代表 室岡からのメッセージ

「先進国日本がどれだけ恵まれているのか」ということについてお話します。

SPANISIMOを創業したグアテマラは、社会インフラが整っていません。(当時)人の命が3,000円で売買されるような国で、200人殺しても1人しか捕まらない、警察に賄賂を渡せば釈放されるような国です。

そんな国が世界にある中、日本はそうではありません。恵まれている国であり、お金を稼ぐことが容易です。

国の制度を見ても、生活保護があり最低限度の生活が保証されている非常に温かい国です。

しかし、逆に恵まれているが故に、一人一人のやりたいこと、夢、お金を稼ぐことについて考えなくなっています。

日本に生まれたこと自体が「幸せなギフト」です。そのギフトを活かして自分のできることを最大限に挑戦しよう! 周りには挑戦を躊躇する人がたくさんいます。そういう人は蹴っ飛ばしましょう(笑)。

自分だけでやる必要はない。周りの友人を誘ってでも一歩前に進みましょう。

頑張ってください! 皆さんが「自分の人生を生きる」ことを応援しています!

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