2017/07/15

社長の経歴~中編:巨額を動かせるトレーダーの内定を捨て商社マンの道を選ぶきっかけとなった、「無限円」とは?~

創業ストーリー Founders’ Story

弊社インターン生、上野による社長室岡インタビュー記事です。

前編 :むろおかたくやの等身大エントリーシート

中編 :巨額を動かせるトレーダーの内定を捨て商社マンの道を選ぶきっかけとなった、「無限円」とは?←今回はこちら

後編 :120人にOB訪問、熾烈なバトルが始まる個人面接・・・!まだまだ続く、室岡の奇想天外就活エピソード

 

『中編:巨額を動かせるトレーダーの内定を捨て商社マンの道を選ぶきっかけとなった、「無限円」とは?』

さて、兼ねてより弁護士を目指して司法試験の結果を待つ間に「法律の他に、人を幸せにできる方法」を見出して、就活を決意した大学生・室岡。 そんな彼が企業選びの際に最も大事にしたのは、「働くという意味の最大化」でした。働く意味とは?と尋ねると、「自分の意味を最大化すること」と答えます。

自分にとっての意味は、誰かを幸せにすること。それが、たくさんのお金を動かすことにあると考えた室岡は、個人で多くのお金を動かせる企業だと思い、実は証券会社の内定を早くもゲットします。

――しかし、彼が最終的に選んだのは、「三井物産」。そう、総合商社でした。

 

ひょんなことがきっかけで、商社を受けることになった室岡。面接のとき、彼は面接官と「幸せとお金の議論」を繰り広げます。当時の室岡が考える限りの理論を伝えると、その面接官は、『発電所』を例に挙げました。

「人々は発電所に対して、1か月に3000円くらいしか払わないけど、じゃあ室岡の定義でいくと、発電所が人々に与える幸せって3000円程度の価値なんだな?」と、面接官は言います。(いや、それは違う!)室岡は思いました。けれども、1万円払うかと言われると、きっと払わないであろうし、公共のものだからある程度安く、国が補助してくれているのではないかと伝えると「君の理論は破たんしている」と告げられます。

そう言われると――お金をたくさん動かしてることが1番人を幸せにできることなのか―?という疑問が頭をよぎり、その場ですぐに答えが思い浮かびませんでした。面接が終わった後、もう一度考え直し、室岡はあることに気付きます。

 

ここで、皆さんにクイズです。

皆さんは、日々の暮らしの中でたくさんの電気の恩恵を受けていますが、明日から電気を一切使えません。皆さんそれぞれの目に映る範囲の電気はすぐ消えます。車にも電車にも船にも乗れません。そう言われた場合、いくらお金があればその環境でもいいでしょう?いくらお金をもらえたら、生涯その生活でもいいと言えるでしょう?

・・・きっと多くの人は、困り果てて答えが出ないのではないでしょうか。室岡はそこで、電気が与えてくれる価値を「無限円」と名付けました。

私たちは電気から、「無限円」の幸せを受けていますが、月の電気代は「たった」3000円や4000円ほど。これは、幸せとお金のバランスが崩れている、と考えることもできます。一方で、私たち一人一人が、無限円の幸せを作り出すことができるとも考えられます。たとえば、室岡が作ったプラントが、120万人の人たちに提供されるとします。これを室岡の理論を以て円に換算すると、「120万人×無限円」という計算になります。室岡は、思いました。「俺、この仕事すれば、無限円の幸せを生み出せるんだ!!」と。

内定をもらっていたような証券会社であれば、1人で100億200億を動かすことができます。こんなに1人で巨額を動かせる仕事なんて他にない、と思ってた折に、この「無限円」を発見したのです。

 

実は、商社を受けることになったきっかけは、当時素敵だなと思った子が「商社マンの奥さんになりたい」と言っていたので、「目の前の人を幸せにできなきゃ、多くの人を幸せにはできない!」と思ったからでした。(笑)

しかし、商社を『選んだ』のは、総合商社というものが人々の幸せを作り出せるかどうかを自分なりに考えた結果、「証券会社の比じゃないな」と思うに至った為なのです。

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次はラスト、後編へと続きます。

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