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実証実験(フィージビリティスタディー)成功のポイントを知る【イベントレポート】

アーティクル

2018年8月23日(木)、弊社主催による新規事業立ち上げ担当者向けのクローズドイベント『実証実験(フィージビリティスタディー)成功のポイントを知る』を開催しました。
新規事業立ち上げプロセスの中でも、特に「実証実験」にフォーカスした今回のイベント。
会場には新規事業の立ち上げを志す方や、立ち上げ後に悩みを抱えているみなさまが来場されました。

『実証実験(フィージビリティスタディー)』は難しい?!

株式会社パソナ パソナキャリアカンパニーで「良い会社サーベイ」事業の立ち上げ真っ只中の関口さんと、弊社代表取締役の室岡によるトークセッション。まず、関口さんが実証実験をセミナーのテーマとした理由について語ります。

「社員が定着するような組織の風土づくりを手伝うコンサルティングを目指し、リーマンショック後の2010年から「良い会社プロジェクト」を始めました。ですが振り返ってみると、”0から1を作る”のに非常に時間とコストがかかっていることに気づいたのです。社内を見渡してみると全く同じ回り道をしているケースが多かったので、同じような悩みを抱える方と話してみたいと思いました」(関口さん)。

(株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー 関口 洸介さん)

 

実証実験(フィージビリティスタディー)とは、一般的には「サービスやプロダクトをいち早く市場に出し、テストし、改良するプロセス」を指します。新規事業立ち上げにおいては、必ず必要となる過程と言っていいでしょう。ですが、課題抽出や検証の設計は、起業経験者でも悩むことのある重要なポイント。今回はイベントに参加された皆さまのお悩みをもとに、実証実験について話し合ってみました。

(グループディスカッション)

「0から1を作る」と「1から100を作る」の違い

イベント参加者がグループディスカッションした結果、今回の主題として『実証実験の優先順位のつけ方、やり方、期間』という質問があがり、参加者同士でさらに深掘りされ、「0のタイミングから1億を作ることと、1億から100億を作ることは何が違うのか?」という課題に発展していきます。この質問に対し、室岡は次のように返答しました。

「0から1を作るということはミッションの仮説検証であり、考えたアイディアが仕事になるかを検証するものでしょう。それに対して1から100を作るということはスケーラビリティの検証であり、同じ年数同じことを繰り返すと10の乗数分売り上げが上っていくか?を考えるものです。この2つの検証はぜんぜん違うもので、混ぜてしまうと検証内容がブレてしまいます」(室岡)

これに対して参加者からは、「大企業では”いきなり100を作れ”という仕事を命じられますが、どこから手を付けたらいいかわからなくなってしまう。どこから手を付けたらいいのか?」と具体的な方法論が求められます。室岡は「逆算して考えましょう。例えば100億を10年で作るのであれば、5年で10億、2.5年で1億を作れるかを検証します」と返す一方で、「声を大にして言いたい!」と前置きし、次のように述べます。

「ですが、このような検証って形式ばっていると思いませんか? 失敗しない仕組みづくりで大きくなった大企業では、失敗するかもしれないアイディアは却下されてしまいます。だから”新規事業で売上アップを”というお題が実務レベルまで下りてくると、企画やアイディアの100本ノック状態になって結果が出ないまま疲弊してしまいがちなのです」

(弊社 代表取締役 室岡拓也)

では、疲弊しないためにはどのようにしたらよいのでしょうか?

室岡は「“ミッション”をクリアにすることが重要」と答えます。「“ミッション”とは“そのビジネスの存在意義”といえるもので、まずどういう世界を作りたいのかを明確にしなければ、結局は企画の100本ノック状態に陥ってしまうのです。」

ここで関口さんは、「良い会社サーベイ」は立ち上げにあたり予算が付いたりすることはなかったとご自身の体験を話します。予算がつかず、お金がないわけですから、普通に考えたらプロジェクトは動きません。ですが「世の中のために何かしたい」という想いを優先して動くことをやめずにいたら、パートナーシップを組んでも良いという人がいつの間にか増え、プロジェクトが動き始めたそうです。
「こういった偶然の進展や発見も新規事業には必要な要素であり、だからこそミッションをクリアにしてブレないことが重要という言葉はよく理解できます」と関口さんはまとめました。

ミッションをしっかり持ちブレないことが大事

こうしてトークセッションは更なる盛り上がりを見せ、参加者からは絶えることなく質問が飛び交います。その内容は検証や事業の手法から人間関係にまで及び、『仮説検証に限界がある場合は?』、『どんなときに新規事業を思いつくのか?』、『事業からの撤退ラインの決め方』、『事業に加わってほしい人の巻き込み方』といった話も展開され、活発なやりとりが続き、イベント終了が近づきました。

 

最後に「事業を立ち上げる人に対して”これだけはやれ!”と”これだけはやめておけ!”というメッセージはありますか?」という質問がありました。室岡の答えは次の2つです。

これだけは絶対やれ!

─ミッションをしっかり持ちましょう。我が子のように事業の意義を考えましょう

これだけはやめておけ!

─ミッションがないこと。事業には存在意義を与えましょう

トークセッション後は希望者が参加できるネットワーキング懇談会で幕を閉じました。

次回イベントのお知らせ『オープンイノベーションを成功に導く3要素をひもとく

今回はクローズドでの開催イベントでしたが、
次回10月16日(火)19時@CO☆PITにて、eiiconと共催でイベントを行います。

こちらはどなたでもご参加できますので、ご興味ある方、ぜひ下記リンクよりお申込みくださいませ。

詳細はこちら⇒『オープンイノベーションを成功に導く3要素をひもとく』

 

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